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15分のラジオが繋いでいくもの。横断組織を「自分ゴト化」していくミニマムステップ

デザイン需要の高まりに伴い、企業規模によって社内に点在するデザイナーやデザイン組織を横断的な組織とすることでナレッジ共有を促進したり、幅広いキャリアステップにつなげるなどの動きをする企業も少なくないのではないでしょうか。わたしたちNUTIONもそのような部署横断デザイン組織の一つです。

NUTIONに所属するメンバー数は80名超。いきなりある日「NUTION所属になります」と伝えられてもすぐに自分ゴト化することは簡単ではないというのが正直なところではないでしょうか。
規模の大きい組織で起こりがちな「知らない誰かが何かやってる感」を払拭する取り組みの一つとしての「デザインモーニングラジオ」を、MCを務める社員ダブルT(※名前の頭文字が由来)の対談形式でご紹介します。

デザインモーニングラジオは、始業開始の時間に合わせて毎週木曜15分だけお届けしている社内向けラジオです。社内からゲストを呼びながら深堀りすることで、三つの本部から成るNUTIONのメンバーや組織の相互理解につなげることを目的としています。

  • 佐藤 貴明 さん

    カスタマーP&M本部 デザイン部 dodaデザイン第2グループ
    マネジャー

    学生時代に映像制作を学び、卒業後は映像制作会社に就職。その後、Web制作会社に転職し、Webディレクターとして人材系ポータルサイトなどを手がける。自らの手でものづくりをしたいという想いから、はたらきながらデザイン学校に通いデザインスキルを習得。デザイナーとして幅広い顧客のWebサイト構築に携わった後、2017年にパーソルキャリア入社。dodaのUI/UXデザイナーを長らく担当、2022年10月よりtoB向け採用管理ツールのUI/UXデザイナーを務める。2021年、HCD-Net認定 人間中心設計専門家の資格を取得。

  • タイスケ さん

    デザイン推進統括部所属

    学生起業がキャリアのスタートも、マネジメントで失敗を経験。
    サラリーマンとして、大手ITメガベンチャー数社にてデザイン組織立ち上げや仕組みづくりを担当。その後、広告代理店系のスタートアップスタジオで新規事業伴奏コンサルティングに従事。現職では、デザインの横断組織の立ち上げとグロースを担当。

“縁”を繋ぐ取り組みからの延長線として

タイスケ:

はいっ、というわけでいきましょうか!デザインモーニングラジオ“エキストラ版”ということで。

タカ:

すぐそのMCのスイッチ入れられるんですね(笑)

タイスケ:

ええ、もちろん。 8月22日、12:36を回ったところです。今日は「チンチン電車の日」なんですよね。

タカ:

あの、毎回ラジオでも「今日が何の日か」を冒頭に言ってくれてると思うんですが、何でそういうの知ってるんですか?

タイスケ:

僕自身が朝ラジオを聞いていて、「今日は○○の日です」みたいなのが流れてくるんですよ。かつSNSとかニュースサイトとか、朝ルーティーンでチェックするメディアにそういう情報が流れてきたりすることがあるんですよね。そんないつもの流れも入れながら、話していければと思っています。

タカ:

そうですね、路面電車のようにトークのレールを敷いていきましょうか。

タイスケ:

デザインモーニングラジオ、始めたのいつからでしたっけ?

タカ:

第一回目は……2022年6月2日ですね。

タイスケ:

初回は確かデザインモーニングラジオを始める理由や、NUTIONのキックオフの反省会をしましたね。改めてデザインモーニングラジオを始めたきっかけですが、元々はタカさんがやっていた「喫縁所」からの繋がりもありますよね。“煙”じゃなくて“縁”の喫縁所なんですよね。

タカ:

そうですね、私の所属するP&M本部側でやっていた取り組みですね。縁をつなげる喫縁所ということで、毎日決まった時間にデザイナーがビデオ通話で待機していて、誰でも気軽にデザインの相談ができるという取り組みをやっていて。そこから派生して特別企画として時たまラジオ企画という形でデザインということそのものの啓蒙や、時には雑談のような話も交えながらお届けしていました。

喫縁所の周知用バナー。喫茶店に見立て、デザイナーが店員として待機している

まずはミニマムステップですぐにできることを

タイスケ:

NUTIONにはいろいろな取り組みがある中で、我々は人材育成・能力開発という形で関わっています。パーソルキャリアにはdodaなど主要サービスのUIUXデザインを担当しているデザイン組織や、dodaに掲載する求人原稿の制作や企業様の採用サイトなどをはじめソリューション提案を担当しているデザイン組織、そして新規事業創出を担当しているデザイン組織などがあり、同じ会社のデザイナーではあるけれども社内で交流することがなかったりどんな仕事をしているかわからなかったりするんですよね。お互いのことを知るためにできることを考えた時に、いきなりスタミナを使いすぎずに続けやすいラジオ形式なら、続けやすいということもあり始まりました。

タカ:

そうですね。6月から今のところ毎週欠かさずやってますね。この対談をやっている時点で既に12回やっいますね。面白かったのが、「本物のダブルTだ!」って言ってくれるゲスト(社内メンバー)もいたことですね。

タイスケ:

「噂のあのラジオに出れた!」みたいな(笑)

タカ:

それくらい認知はされてきているんじゃないかということでもありますね。リアルタイム視聴だけではなく、見逃し配信(レコーディングされたものを後日チャットツールで共有すること)もやっているのもあって、忙しいゼネラルマネジャーとかも「見逃し配信で聴いてるよ」と言ってくれたり。しかし、こういう横断組織の「横のつながり」で悩んでいる会社さんって結構多いと思うんですよ。特に企業規模が大きいと。

タイスケ:

そうですね。僕は前職でコンサルをやっていたんですが、プロジェクトメンバーで関わることはあってもそれ以外のメンバーで集まることがなくて。エンゲージメントや会社への思い入れみたいなのものも生まれにくいなと感じていたんですよね。そこで、月に一回ラジオやりましょうよ!みたいな感じで僕ともう一人で月に一回2時間とか話していたんですよ。月末の金曜日夕方とかに。

タカ:

2時間!?

タイスケ:

その時間だと会議をやっているメンバーが少なくて、例えば月末の締め作業をやっていたりするので耳だけで聴けるラジオがちょうどいいんですよ。毎月、社員の半数以上のメンバーは聞いてくれていましたね。視聴者プレゼントとかもやっていてオリジナルステッカーとかも作ったんですよ。聴いてくれているメンバーからの評判も良くて。新しいメンバーが入ったらその人を呼んで出演してもらったり、既存メンバーを呼んだり。月に一回という頻度だから2時間できていたというのはありますね。

タカ:

なるほど。でも今のデザインモーニングラジオは週に一回15分というやり方にしてよかったなと思っていて。事前の打ち合わせもやるけど開始時間の10分前にゲストと集まって軽く、くらいですし。かつチャットツールに投稿する告知用画像もテンプレートだけ作って、ゲストの顔写真部分だけ毎回差し替える的な。さっきタイスケさんも言っていたようにスタミナをかけ過ぎずに、それによって結果として現在まで続けられているっていうのは、やり方としてすごくいいなと思ったんですよね。意気込んで何か大きいことをバンっとやるよりも、まずできることからやってみるというのが良かった気がしますね。

タイスケ:

そうですね。「やりましょう」となったら極論明日からでもできるような形式ですし、我々も出社してやっているわけではなくお互い自宅からリモートでやっていますからね。

デザインメソッドだけでなく「人」や「取り組み」にフォーカスする場に

タイスケ:

今までやってきた中で手応えがあったとか、印象深かった回はありますか?

タカ:

わー、どれも印象深いんですよね。自分も普段聞けない話ですし、しかも「初めまして」から始まるゲストも多いじゃないですか。毎回新鮮な気持ちで自分自身参加できているなと思いつつ、強いて一つ挙げるとしたら企業様への採用ソリューション提案をしているグループのプランナーさんとデザイナーさんを呼んだ第9回ですかね。プランナーさんがデザイナーさんのことを「上昇志向がすごいです」という話が挙がったときに、それに対してそのデザイナーさんが「えー!知らなかったです!」みたいな反応をしていたんですよ。要するに、一緒に仕事をする仲間同士でも仕事の話はしても、お互いにフォーカスして話すことって意外になかったりするじゃないですか。ラジオがそういう場になれたというのがすごく素敵だなと。

タイスケ:

まさに。15分という限られた時間のラジオなので基本的にゲストは一人の場合が多いですが、この回は珍しく二人ではあったけれども良い意味で予定調和にならず掛け合いがあることでそのような話につながったという感じがしましたね。しかもラジオなので顔出しも必要ないというのもハードルを下げられている気がしますね。

タカ:

あともう一つ感じているのが、告知用の画像とかで同じチームのメンバーの顔写真とかが入っていたりすると「なんか嬉しい」というか、「お、○○さんラジオに出るんだ」みたいな。そういう帰属意識のようなものにつながってくれているような感覚があるんですよね。同じチームのメンバーが出る回はそのチームの同僚が聞きに来てくれたりとか。こういう小さな積み重ねが、自分自身もNUTIONのいちメンバーなんだなという感覚につながるんじゃないかなと思いますね。いきなり「NUTIONでやっていきます!」って言ってもやっぱり戸惑うじゃないですか。

タイスケ:

そうですね。80人を超える組織ですから。メンバーによっては「お初にお目にかかる」といったような人もいると思うんですよね。そういうメンバーにとってラジオがNUTIONの一員であることを思い出させてくれる場になっているというか。

タカ:

タイスケさんは逆に印象的な回はありますか?

タイスケ:

3つあって、一つはまさにタカさんが言ってくれた回なんですけど。もう一つは社内誌CREAの製作舞台裏を我々二人で話した回ですね。CREAをやっているのはタカさんなので、ゲストがタカさん、MC自分という最もコストが掛からない回という(笑)。その回が良かったと感じる理由が、具体的なデザインメソッドなどではなく、それぞれの組織がチームや社内に対してやっている取り組みについて背景なども踏まえて話してくれるっていうのが、違う組織に所属するメンバーにとって参考になり、他組織のデザイナーのことを知れるまさに「横のつながり」を生み出せた回なんじゃないかと。

タカ:

そんなフィードバックをもらえる、この場もすごく良い時間になってます(笑)。

タイスケ:

こういうラジオ自体の振り返りの場も持っていきたいですね。もう一つは第二回の荒井さんの会ですね。この回は一言で言えばポートフォリオを見る回だったわけですが、同じ会社のメンバーになってしまうと同僚のポートフォリオを見る場って少ないと思っていて。パーソルキャリアに入社してからの制作物は見る機会もあると思いますが、それ以外の前職や副業などでやってきたものを見れる機会は少ないと思っていて。しかもそれが他本部ともなるとほぼ無いと思うんですよ。でもこういう回があると、今後一緒に仕事をする時に話のきっかけになったりもしますよね。

タカ:

あの回は断トツでリアルタイム視聴が多かったですね。お、ちょうど時間も13時になろうとしてます。

タイスケ:

おっとそうですね。改めて今後も社内のメンバーのことを深堀ったり、チームのことを深堀ったり、あるいは改めてデザインについて深堀りするようなコンテンツをお届けしていきたいと思いますので、タカさん今後ともダブルTとしてよろしくお願いします!ということでデザインモーニングラジオ“エキストラ版”ということでお送りさせていただきました。またお会いしましょう!

※ 所属・肩書および仕事内容は、取材当時のものです。

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