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デザインの領域が広がる時代に、自分の新しいストーリーを紡いでいきたい。

採用ソリューション事業部 デザイナー

樋口 基司 さん

樋口 基司

採用ソリューション事業部 デザイナー

1992年にデザイナーとしてのキャリアをスタート。1997年からは学生援護会系列の会社に所属し、求人広告をはじめ広告やWEBなど様々なジャンルのデザインに携わる。2006年、パーソルキャリアの前身であるインテリジェンスに入社し、現在に至る。紙からWEBへ、アナログからデジタルへ。デザイン界の時流の変化を体験してきた豊かな経験値と、新しいスキルや知識を貪欲に吸収する好奇心を持ち合わせ、未知の領域への挑戦にも積極的に取り組んでいる。

  1. (01)

    (働き方のスタイル) Style of Work

    「やってみたい」でデザインに向き合い続けていたら、今の自分にたどり着いていた。

    現在の業務内容を教えていただけますか。

    樋口:

    メインの業務は「doda」の求人広告のデザインです。クライアントのご要望に合わせてデザインとテキストをイチから作り上げるPick up!ページや、プライム動画の制作、求人一覧ページに掲載するサムネイル画像など、さまざまなデザインを担当しています。また、「プラス・ワン・アクション」という活動にも積極的に参加しています。これは採用ソリューション部独自の取り組みで、通常では担当営業が受注した後に制作スタッフがプロジェクトに参加し具体的な広告制作を行いますが、プラス・ワン・アクションでは受注前の客先へのヒアリングや提案にもデザイナーやディレクターが伴走するというものです。それ以外にも、dodaで新たに導入しようとしている新規サービスのテスト運用への参加や、パンフレットなどの印刷物やロゴの制作など、doda以外のデザインワークも増えてきています。またスタッフのサポートも担っていまして、たとえば動画や印刷物の制作は未経験だったり不慣れなスタッフもいるので、私の方で制作マニュアルを作ったり、マンツーマンで教えることもありますね。

    樋口さんは、デザインに関する豊富な経験を持っているだけじゃなく、新しい技術・知識の習得にも貪欲で、周囲のデザイナーやディレクターからも頼りされる存在だとか。

    樋口:

    みなさんの期待に応えられているかは分かりませんが、そう言ってもらうと嬉しいですね。でも、誰かのために学んでいるという意識ではなくて、昔から何でも「やってみたい」と思ってしまう人間で(笑)、自分の知的好奇心を満たすためにやっていることなんです。

    その「やってみたい」という姿勢は、いつ頃から芽生えたのでしょうか?

    樋口:

    私がデザイナーになってから現在までの約30年間は、デザインに使用する技術やツールが急激に変化した時代でした。就職したばかりの頃は写植を切り貼りして版下を作るまさにアナログの時代でしたが、その後Macで「Photoshop」や「Illustrator」などのソフトウェアを使うデジタルの時代になり、さらに紙からWEBの時代へと移行してきました。そんな激しい変遷の中をデザイナーとして何とか生きてきたので、次から次へと登場する新しい知識や技術も自力でなんとか身につけることが当たり前になっていて、学ぶことがまったく苦にならないんですよね。……というか、やっているうちにどんどん楽しくなっちゃうんです(笑)。

    もちろん最初は、よくわからないことばかりで大変です。ただ試行錯誤しているうちに、少しずつわかりはじめて「こういうことか!」とモヤモヤしていた霧がはれるような瞬間があるんです。その快感を知っているので、新しいことでももっとやりたい、もっと知りたいとなってしまうのかもしれません。

    仕事も、自身のキャリアも、プロセスやストーリーを大切に。

    仕事をする上で大切にしている価値観はありますか?

    樋口:

    プロセスやストーリーを大事にしています。もちろん、数字的な目標を達成することは大事です。でも、結果にたどり着くまでにどう考えてどう行動したか、そのプロセスにも価値があると常々思っています。また、クリエイティブやデザインにしか伝えられない情緒的な価値ってありますよね。ストーリーとして伝えることで、見る人の心に共感が生まれ、そこから理解が深まり、感情が揺さぶられることで行動につながっていきますから。デザイナーとして、ストーリーを伝えることは強く意識しています。

    部内のクリエイティブコンテスト「Creative Design Award」で、樋口さんが制作された動画が一位を獲得しましたが、それもプロセスやストーリーを大事にした結果ですか?

    樋口:

    dodaの動画サービスが始まって間も無い頃に作った動画でした。クライアントはゲーム会社で、エンジニア募集の求人案件です。エンジニア未経験の人にも興味を持ってもらえるように往年の人気格闘ゲームの世界観に近づけてみたり、あえてチープな感じに演出してみたり、さまざまな試行錯誤を繰り返して作り込んだものでした。コンテスト時のプレゼンの構成にも「序破急(日本の芸能に共通する理念の一つで、曲や劇の構成上の3段階をさす語)」のストーリーラインを取り入れて組み立てたりしましたね。結果としても、該当する求人広告ページのPV数が同職種の平均PVの約2倍になったり、目標とする応募人数もほぼ達成できたり、コンテストで一位をいただいたりと、数字的な結果も出たのですが、それもあれこれ考えたプロセスの共有を大事にしていたからこそなんです。

    今、dodaの広告制作以外の案件が増えてきていますが、それは外部のパートナー企業との連携がうまくいっているからこそで、実はそこについても樋口さんが関わっていたんですよね。

    樋口:

    10年ほど前、案件が増えてデザイナーの手がどうしても足りなくなった時代があったんです。その時にツテのないなかでフリーのデザイナーやパートナー企業を必死で開拓して、doda独特のデザインのコツやルールについてレクチャーしたりして、どうにかこうにか体制を構築していきました。その時に築き上げた連携をブラッシュアップし続け、dodaのデザインを一部委託できる体制がしっかりとできあがったんです。体制ができるまで苦労は多かったですが、その結果として、社内スタッフが新しいことにチャレンジできるようになり、自分たちの仕事の幅が広がっているので感慨深いものがありますね。

    長い時間をかけて制作体制づくりという一つのストーリーが結実したわけですね。さまざまな経験を積んできた樋口さんは、”はたらいて、笑おう。” ”人々に「はたらく」を自分のものにする力を”といったパーソルキャリアのビジョンやスローガンをどう捉えていますか?

    樋口:

    自分自身を振り返ってみると「キャリアオーナーシップ」という言葉が一般的でなかった時代から、知らないうちに実践していたのかもと思うんです。時代や会社の変化に対応しながら、自分で技術を身につけて、はたらく場所を選んで、その時々の「やりたい」「やるしかない」に取り組んだ結果、自分なりのキャリアを作れてきているのかな、と。「はたらいて、笑おう。」については個人的な解釈ですが、「はたらく」と「笑う」の間には人それぞれのストーリーがあると思っていて。たとえば私の場合、「はたらく」なかで、次々と新しいチャレンジをすることが、「笑う」につながっています。ここ数年は特にデザイナーが気持ちよくはたらける環境が整ってきているので、「はたらいて、笑おう。」がますますしっくりきていますね、実感として。

  2. (02)

    (生き方のスタイル) Style of Life

    一歩踏み出し、さらにもう一歩踏み込むと、いつもの毎日がもっと深くなる。

    散歩を日課にされているそうですね。

    樋口:

    運動不足の解消や仕事の気分転換をかねて、自宅から30分ほどの「吉川富士」まで歩いて、そこからの景色を見るのがお気に入りの散歩コースです。晴れた日は大きく富士山が見えて、スカイツリーも見える穴場です。

    私は18歳まで三重県に住んでいて、大阪ではたらき、まさか東京ではたらくなんて思っていなかったし、そして今では埼玉に住んでまさか在宅勤務をする世の中になるなんて思いもよらなかった…。そんなことを噛み締めながら、景色を眺めています(笑)。

    生活や人生で、大事にしている姿勢や考え方はありますか?

    樋口:

    「やめたくなったら、やめる。やりたくなったら、始める」でしょうか。新しいことを始めるって、エネルギーが必要だったり、失敗したらどうしようと考えてしまいがちですが、そう考えていたら何もできなくなってしまいます。まずは始めないと何もわからないから、やめるのも始めるのも気軽がいいんじゃないかなと思っています。実は高校生の頃、漫画家になるのが夢でチャレンジしてみて、とある漫画賞に入賞したり、20代の頃はイラストレーターに憧れて、仲間と路上で絵画販売を始めて、雑誌のストリートアーティスト特集に載ったこともありました。それらの道には結局進みませんでしたが、やってみた経験の数々が今の自分に繋がっていると思うので、これからも気軽に、なんでもやってみようと思ってます。

    最近、なにか始めたことはありますか?

    樋口:

    数ヶ月前からハンドドリップでコーヒーを淹れはじめて、ドはまり中です。円錐ドリッパーと台形ドリッパーの違い、ミルの種類、豆の挽き方、淹れ方など。おいしさのコツや理屈がいくつもある奥深い世界で、コーヒー通の方のYouTubeで勉強して、試して、本等でもさらに調べたりして。リサーチ好きですのでそんな時間が実に楽しいです(笑)。まだ始めたばかりで道具は初心者用を中心に揃えていますが、豆を挽くミルについては調査の結果良いものを最初から入手したほうが良いと結論づけて、一ヶ月ほど徹底的に検討し尽くして手にいれました。性能も、デザインもどちらも良くて、豆を挽くたびに満足感を味わっています。

    やはり、手にする物も背景やストーリーが気になったりするんですか?

    樋口:

    性能や価格、評価に加えて“+α”のストーリーがあると惹かれたりしますね。今、WEB会議用に使っているマイクは、プロ仕様のマイクを製造する会社の社長が娘から「可愛いものを作って」と言われて作ったという話を知ってグッときましたし、部屋の彩りに買い求めたバルミューダのランタンも開発者が山小屋での経験にヒントを得たという開発ストーリーを知ってより強く惹かれましたから。自分で買って、使うことで、ストーリーを追体験するような実感を得て、さらに好きになりますので、仕事でもプロセスやストーリーを大事にしたいとあらためて思いますね。

  3. (03)

    (未来へのスタイル) Compass to the Future Compass to the Future

    デザイナーとしての領域を広げながら、新たなチャレンジと学びを重ねていく。

    これからパーソルキャリアで実現したいことはありますか。

    樋口:

    チャレンジすること、学び続けること。それに、いっぱい調べること(笑)。今はデザイナーの領域が広がっているので、伸ばしたいスキル、やってみたい領域にどんどん挑戦していきたいですね。今、具体的に知識とスキルをアップさせたいのは動画です。募集企業の社風や人柄も伝えることができ、ストーリーを通じて転職希望者の方々に有益な情報を届けられますしね。これまでグラフィックとして作ってきたものに「時間」という新たな軸が加わった動画には、大きな可能性と面白さを感じています。

    今後人材業界が用いる媒体も広がっていくかもしれませんね。

    樋口:

    いずれVRやメタバースも使うようになるかもしれませんね。ただ媒体が変わっても、デザインすることや何かを届ける行為は必要とされると思うので、デザイナーとして自分の価値を発揮し続けていきたいですし、そのためにいろいろ学び続けなくては、と思っています。

    デザインの力が必要となる場がますます広がるこれからの時代、どんな人と一緒にはたらきたいですか?

    樋口:

    新しい刺激を与えてくれる人、そして共に学べる人でしょうか。パーソルキャリアには、個性もスキルもバックグラウンドも多様なデザイナーがいて、はたらきやすい環境が整っていますので、さまざまな方に活躍していただけると思います。社内横断型のデザイン組織NUTIONが発足したことで、デザイナーそれぞれの個性や資質が今後さらにうまく混ざり合い、より良い組織になっていく機運を肌で感じています。私自身、デザイナーとして30年のキャリアを重ねてきましたが、これから40年目に向けてさらなる学びや進化が必要だと感じています。多様な才能を持った人たちとの新たな出会いや組織の変化を歓迎しながら、これまで以上に良い仕事、新しく面白い仕事ができるよう私自身も頑張っていきたいです。

    ※ 所属・肩書および仕事内容は、取材当時のものです。

    執筆:宗像 誠也(White Note Inc. )
    撮影:吉田周平
    編集:重松 佑(Shhh inc. )

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