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SF的発想法を学び、遠い未来の「はたらく」を描く。NUTION SFプロトタイピング活動

未来の「はたらく」をSFプロトタイピングで描く

遠い未来の ”はたらく” は、どうなっているだろうか。そんな問いから、NUTIONの「未来の”はたらく”を描くSFプロトタイピング活動」は始まりました。

「SFプロトタイピング」とは、SF的発想をもとに長期的な未来をバックキャストで描く手法。未来のTechが社会実装されていることを前提に、大胆かつ精緻な想像力を用いて産業や企業の未来をナラティブに描きます。

「デザインの力で、はたらくを変え、社会を変えていく。」を掲げるNUTIONとして、未来の「はたらく」を自分事として考えることは必要不可欠。「SFプロトタイピングの手法を学びたい」というメンバーの声を発端に、脚本家、アニメーションディレクター、ファシリテーターをパートナーに招いた、2050年の「はたらく」を描くボトムアップの活動が始まりました。

デザイン組織の草の根活動として、プロフェッショナルなクリエイターとチームを組成

NUTIONメンバーの発案によって始まった本プロジェクトですが、まず重要だったのはプロジェクトの座組です。社内メンバーの学びを目的とした活動であることをふまえ、限られた予算内で質の高い活動を実現するため、プロフェッショナルな個人クリエイターの皆様と直接チームを組むことにしました。

SFプロトタイピングにおいてまず重要な役割は、シナリオライター。ビデオプロトタイプを作る場合はアニメーターも必要です。また、SFプロトタイピングはワークショップ形式で行われることも多いため、ファシリテーターも招くことにしました。パーソルキャリア側からは、サービスデザイナー、エンジニア、UI/UXデザイナー、UXリサーチャーの参画が決まりました。

テーマは「2050年の職種」

近すぎない未来を描きたいので、舞台は2050年に設定。テーマは、未来の「職種」に定めました。

2050年になれば、新しいテクノロジーの社会実装や社会・生活環境も大きく変わっているはず。そんな未来に、今の職種がどう変わるか。はたまた、全く新しい職種が生まれるのか。そんなことを妄想したら楽しいに違いないだろうと考え、テーマを決定しました。

ボトムアッププロセスの全体像

活動のプロセスとしては、プロジェクトデザイン、リサーチ、ワークショップ、クリエイティブ制作と大きく分けて4つのフェーズを辿りました。

リサーチフェーズでは、脚本家の三上陽永氏とファシリテーターの石川由佳子氏を迎え入れ、「2050年のテックや社会動向」に関するデスクトップリサーチを実施し、未来予測情報を整理。

その後、石川氏のファシリテーションによる職種づくりワークショップを3回に分けて実施。3つの職種をデザインしました。

その3職種について、三上氏がシナリオを制作。シナリオをもとにTakuto Kawakami氏が動画ディレクション及び動画編集を担当。Kawakami氏、南 泰伸氏、MARU AKARI氏の3名が各職種のイラストを制作し、3本のショート動画が完成しました。

SFプロトタイピング活動のプロセス

クリエイターコメント

企画・ファシリテーション 石川由佳子:

私たちとしても初めての試みだったSFプロトタイピング。情報が溢れるなかで、さまざまな未来予想におどらされるのではなく、「自分達が未来に何を求めているか、どんな風景をみたいか」から発想するこの手法は、意外と普段閉じ込めている自分達の願いや想いを発散し具現化していくいいプロセスでもありました。継続的にこのような活動が企業の中でもカルチャーとして根づいていくと、面白い動きを生み出す原動力になるだろうと感じています。

シナリオライティング 三上陽永:

『妄想力の可能性』そんなワードがフワフワと浮かんでは消える。斜め上の未来を想像することは、妄想に近い。
妄想とは『根拠のないことや事実ではないことを、勝手に心に思い描くこと』らしい。ビジネスに直結させようとすると、少し遠回りな気もするが…急がば回れ。海外ではもちろん、日本でもSFプロトタイピングは注目されてきている。今回我々は初のSFプロトに挑んだ。即席チーム、専門家不在の手探りであった事が、面白い結果を生んだ。
もちろん裏付けや、未來に対する信憑性も求められるだろうが、今回我々は、我儘に、実験的に、SFプロトの面白い部分だけを味わった。メンバーが妄想した未來に『余白を残したアニメーション』で呼応してくれた川上さんを始めとする、アニメーションチームに感謝。想像を超えた妄想が、何にも縛られない自由な発想の発信基地となる事を願う。

クリエイティブディレクション Takuto Kawakami:

石川さんから、「未来の職業を描く短編のアニメーションを制作したい」との依頼がありました。元々は”未来の職業図鑑”という名前で様々な職業の短編アニメーションを制作していく想定で始まった企画なので、それならば僕個人の作家性に統一する事なく、複数の作り手に関わってもらいながら色々な未来の形を模索する手段の一つとして提案する事ができたらと考え、それぞれ独自の作家性を持つAKARIさん、南さん、音楽を担当していただいたKAITOさん、Rikuさんに集まっていただきました。
陽永さんがとても詳細に脚本を書いてくれたからこそ、アニメーションでは想像力が働く様な映像にしたいという思いが僕等の中で強くなっていきました。そのため、各作家30秒ずつ、あまり多くを語らない断片的な映像を作成してもらいました。脚本とアニメーションのどちらからでも違った視点や発見を持てる作品としてみていただけたら嬉しいです。

※ 所属・肩書および仕事内容は、取材当時のものです。

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