採用ソリューション事業部 制作統括部 アシスタントマネジャー
五十嵐 和未 さん
五十嵐 和未
採用ソリューション事業部 制作統括部 アシスタントマネジャー
短大卒業後、キャラクターグッズを取り扱う企業で店頭POPのデザイン制作を経験。
その後、パーソルキャリアの前身である株式会社学生援護会に入社し、アルバイト情報誌「an」の求人広告のデザインに携わる。株式会社インテリジェンス、パーソルキャリア株式会社へと会社の体制が変遷するなか、一貫して求人広告のデザイン業務に従事。現在は「doda」担当としてデザイン制作を手がけながらAMとしてメンバーのマネジメントも行っている。本プロジェクトでは資料改善のメインデザインを担当。
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(01)
(働き方のスタイル)
組織のアップデートとともに、自身のはたらくもアップデートされてきた。
五十嵐:
doda」に掲載する求人広告のデザインを担当しています。具体的には、求人広告を出稿いただくお客様のご要望に合わせてデザインやテキストをフルカスタマイズして作るPick up!ページや、掲載求人を一覧表示するページのサムネイル画像の制作、Pickup!ページをダイジェストにした動画など、ビジュアルの作成が主務です。営業担当が案件受注した後に、制作工程全体を指揮するディレクターとビジュアル制作を担う私たちデザイナーがアサインされて、広告制作に取りかかるというのが基本的な仕事の流れです。また、ユニットリーダーとしてメンバー個々の目標設定や業務の進捗管理なども行っています。
株式会社学生援護会、株式会社インテリジェンスと組織が変遷してきたパーソルキャリアですが、学生援護会時代から在籍している五十嵐さんは、どんな風にキャリアを積んできたのですか?
五十嵐:
求人雑誌「an」のデザイナーとして学生援護会に入ったのは短大卒業から少し経った20歳の頃です。その前はキャラクターグッズを取り扱う会社で、店頭での販売促進を目的とするPOP制作のアルバイトをしていました。それまでも「Photoshop」や「Illustlator」の使用経験はあったものの、学生時代にデザインを本格的に学んだわけでもなく、当時は「パソコンを使ってデザインやモノづくりに携わる仕事がしたい!」という強い思いだけがありました。そんななかアルバイト情報誌をパラパラとめくっていたら学生援護会の求人広告に載っていた「1人1台Mac支給」というキャッチコピーが目に飛び込んできて、直感的に「これだ!」と。求人広告のデザイナーとは何をする仕事なのかもほぼ理解してなかったのですが、運よく入社することができました(笑)。当時はアルバイトの求人情報も雑誌などの紙媒体が全盛の時代で、「an」に掲載する求人広告を来る日も来る日もひたすら作り続ける毎日でしたね。
その後、2006年に学生援護会からインテリジェンスへと組織が変わり、2017年にはパーソルキャリアとなりました。会社の体制の変化とともに、メディアの在り方も雑誌からWEBへと移行していき、私たちデザイナーの制作環境も徐々にはたらきやすいように整えられていきました。
会社の体制が変わり、それに合わせてはたらく環境も変わってきましたが、デザインに対するご自身の考え方に変化はありましたか?
五十嵐:
一番は「良いデザイン」の定義が変わってきたことでしょうか。以前は、ビジュアル的に美しいとか、お客様がほめてくださるとか、そうしたことが嬉しかったんです。もちろん今もそれは喜びではあるのですが、求人広告に流入してくれる人が増えたとか、途中で離脱されずに最後までじっくり読んでもらえたとか、自分たちが思いを込めて制作した求人広告が良い採用に結びついたとか。「その先の結果につながること」がずっと嬉しくなり、人と企業をつなげるデザインが、良いデザインだと思うようになりました。機能するデザインの意義に気付いたと言いますか。画像一枚を選ぶのにも、何を伝えて、次の行動にどうつなげて、どう人と仕事をつなげるのかを考える。以前よりも一つひとつの目的と意味をしっかり考えて、デザインするようになりましたね。
せっかくなら楽しいほうがいい。自分から仕掛けることで、はたらくを面白く。
お仕事する上で大切にしていることはありますか?
五十嵐:
自分ひとりだけで仕事をしないようにすることです。仕事柄ひとりで集中する時間も大切ですが、それだけでは視野が狭くなってしまいますので、誰かと意見交換したり雑談したりすることも大事。新しいインプットも増え、自分だけではできない仕事へのチャレンジにもつながったりしますし、自分の知らない知識、苦手な分野を補ってもらうことも重要です。ユニットリーダーとして気をつけていることは、みんなが成長できるようにサポートすることでしょうか。それぞれ得意分野が違うので、一人ひとりの長所を伸ばすことを意識しています。苦手があればどうやって次の一歩を進めるかを一緒に考えたり、前進できたら声をかけて一緒に喜んだり。忙しいとか、落ち込んでいるとか、本人からは言いづらいことは、なるべく感じ取るようにして、私から声をかけるように心がけています。もともと会話が多い職場で、フルリモート勤務の今も毎日朝会で業務報告がてら雑談したり、チャットで話したり…。面白い人が多いから楽しいですよ。同じはたらくなら楽しい方が良いですから、自分にできることは何でもやろうと思っています。
ユニットリーダーという役割も五十嵐さんの提案だそうですが、それも仕事のしやすさを考えてのことですか?
五十嵐:
ユニットリーダーはマネジャーとメンバーの間にいるポジションで、dodaの前に所属していたanクリエイティブ制作で非常にうまく機能していた役割なんです。現場のメンバーとマネージャーの橋渡しになる人間がいた方がスムーズに物事が回りますから。dodaに配属となった2020年に私から新設を提案させてもらいました。
他にも楽しくはたらくためにした提案はあるんですか?
五十嵐:
anクリエイティブ制作時代の話で、仕事をもっと楽しくできないものかと考えて、デザイナーが営業さんからの指名数を競う社内キャンペーンを提案したことがありましたね。たくさんの案件を捌かないといけない時に、ただただ忙しいだけだと疲弊してしまいますからね。「私に指名してもらうと、こんなことができますよ!」と売り込み画像を作ったりして(笑)。そうすると面白いもので、案件が増えても疲れるどころかやる気につながり、制作量とクオリティアップの両立、個人のスキルアップ、営業貢献と、いろんなことが同時に達成できる結果になったんです。これは大好評で、anクリエイティブ制作がなくなるまで続きました。やっぱり仕事は楽しんじゃったほうがいいですよね。
みんなの笑顔が浮かぶようです(笑)。ちなみに色々な変化を経験されてきて、グループビジョンの「はたらいて、笑おう。」をどう感じていますか?
五十嵐:
実は最初にこの言葉を聞いた時は「笑顔になれる仕事だけでもないよね」という気持ちがあったんです。誰もが天職や適職に出会えるわけでもないし、って。でも、時間をかけてよくよく考えていくと、長い年月を視野に入れた「はたらいて、笑おう。」なのかなと思うようになっていったんです。仕事って当然楽しいことだけではなくて、トラブルや大変なこともたくさんあるけれど、それを一つひとつなんとか自分でクリアしていって、その結果に満足して、成長して笑う、という意味でもあるのかなと。時間をかけて自分に合った「はたらく」を見つけていく、作っていく、その先に笑顔がある、そんなイメージになってきて、言葉の深さが見えてきました。考えてみれば私自身、「1人1台Mac支給」に惹かれて右も左もわからずはたらきはじめて、今は「はたらいて、笑おう。」を実践しているわけで、私たちが作るデザインは、誰かの未来を作るきっかけになる仕事なんだと改めて思いますね。
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(02)
(生き方のスタイル)
仕事とプライベートをきっちり切り替え。自分の好きを楽しむ時間を大切に。
プライベートな時間はどんな風に過ごしているのですか
五十嵐:
リモートワークになって生活と仕事の距離がぐっと近くなりましたので、切り替えを大事にしています。ここまでと時間を決めて仕事を終えたら、すぐプライベートタイムにスイッチしてお酒を飲みます(笑)。テレビやラジオで趣味のプロ野球を観戦したり、絵の制作過程を除き見るような感覚でメイク動画を観たり、あとは食べることに関わることはなんでも好きですね。飲みに行く、食べに行くことはもちろん、仕事でも飲食関係のデザインが好きです。そんななかふと手にとった食をモチーフにした時代小説「みをつくし料理帳」には見事にハマりました。
どんなところが好きなんですか?
五十嵐:
料理や味の描写が緻密なところですかね。主人公が出身地の関西と仕事をする関東の味の違いに悩みながら苦心して味を変えていったりとか、主人公や周囲の登場人物が苦難の連続で全員につい肩入れをしてしまいます。面白くて全巻持っていてすっかり沼落ちしています(笑)。
ちょっと飛躍しますが、料理とデザインは似ているかもしれませんね。とかく見た目の華やかさとか、食材の豪華さに目がいきがちですけれど、出汁の取り方だったり素材選びだったり、包丁の入れ方だったり目に見えない部分が実は肝で、その細かな積み重ねがおいしさにつながっていく。……なんて、少し強引ですけど(笑)。
門前仲町によく出かけるのも、食をもとめてですか?
五十嵐:
自宅から近いのもありますが、暖色のイメージのある温かみのある街で好きですね。なじみになるとそこではたらく店員さんにも、どうしてこの仕事についたの? どの媒体を見て応募したの? とかつい聞いちゃうことも。人と仕事がどうつながっているのかが、やっぱり気になっちゃうんですよね(笑)。
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(03)
(未来へのスタイル)
人と人、人と仕事、人と未来をつなぐ仕事だから。人生の確かなきっかけになるデザインを。
これからパーソルキャリアで実現したいことを聞かせてください。
五十嵐:
長く求人広告のデザインに携わってきて、たくさんの変化を経験してきました。これからどういう変化、どういう時代がきても、その時々に必要とされるデザインを考えて、提供できる存在を目指しています。たとえばデザインがAI化したとしても、人の介在で付加価値が高まるといったようなことは必ずあるので、その時に必要とされる人間になりたいです。
そのためにはこれまでの業務以外にも視野を広げることも必要。パーソルキャリアでは、デザイナーが上流工程から制作に参加できたり、私たちデザイナーが介在する仕事の領域が広がってきています。デザインで大きな変化を生み出すというのはおこがましいかもしれませんが、視覚から受ける影響は強いので、デザイン要素が加わることでプラスの変化が生まれるような仕事をしていきたいと思っています。そのためにも自分のデザインの幅をもっともっと広げていきたいですね。
一人のデザイナーとしてめざす未来像はありますか?
五十嵐:
自分が作るものをきっかけに、誰かと誰か、誰かと仕事がつながり、活躍する、そういった未来を作る仕事です。これからもたくさんのつながりを作っていけたら嬉しいです。はたらく理由、価値観はそれぞれ違っても、はたらく誰もが、個人に、社会に、必要なことをしている気持ちを持つことができる。そんなこれからの社会に少しでも役立てるよう頑張ります。
これからも組織はどんどん進化していくと思います。どんな人と一緒に働きたいですか?
五十嵐:
求人広告のデザイナーは、人と仕事をつなげるという人生の大事な部分を担うので、自分が作ったもので、誰かの大事な人生が決まるかもしれない責任のある仕事です。キレイなもの、カッコいいものを作るだけじゃなく、なぜこのデザインにしたかを考えられる方には向いている仕事だと思います。一つひとつのデザインの意味を考えて、その先にどんな未来が広がっていくのかを想像できるデザイナーに私自身もなりたいですし、そういう方とお仕事できたら刺激にもなると思います。
※ 所属・肩書および仕事内容は、取材当時のものです。
執筆:宗像 誠也(White Note Inc. )
撮影:吉田周平
編集:重松 佑(Shhh inc. )
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