デザイナーのキャリアオーナーシップ探索プロジェクト第1弾「高度デザイン人材のキャリアオーナーシップの獲得要因」レポート公開

「デザイナーのキャリアオーナーシップ探索プロジェクト」実施の背景

ビジネスの世界で、デザインの必要性が話題に上がるようになって久しいですが、いわゆる経営・テクノロジーの知識・経験を持つ高度デザイン人材はまだまだ不足しています。また、企業のデザイン人材が求められる知識量や役割の大きさに対して、キャリア形成の機会や活躍できるフィールドは少ない現状にあります。これらは、ロールモデルの不在なども要因として考えられます。

パーソルキャリアでは、「人々に『はたらく』を自分のものにする力を」をミッションに掲げ、「キャリアオーナーシップ」を育む社会の創造を目指す取り組みを行っています。「キャリアオーナーシップ」とは、自身のキャリアに対し主体的に取り組む意識と行動のことです。デザイン組織やデザイナーという職種においても、その例にもれません。

本プロジェクトでは、デザイナーのよりよいキャリアを後押し、活躍するフィールドを広げることを目的に、調査報告書やデザイナー向けのキャリアを振り返るツールなどを、全5回にわけてFacebookページにてお届けしてまいります。一人でも多くのデザイナーのキャリア形成のヒントとなれば幸いです。

デザイナーのキャリアオーナーシップ探索プロジェクト　第1弾
「高度デザイン人材のキャリアオーナーシップ獲得要因」調査報告書概要

【第1弾調査テーマ】「やりたい仕事を手に取るために　高度デザイン人材のキャリアオーナーシップ獲得要因」

高度デザイン人材は、キャリアにおいてどのような分岐点があったのか、また分岐点でのどのような選択が「キャリアオーナーシップ」の獲得や醸成につながったのか。第1弾では、高度デザイン人材の中でも「BTC人材」にフォーカスをあてて調査を行いました。 BTC人材とは、自分のキャリアの構想を描くことができ、また事業を構想するときにも必要なスキルと言われる「ビジネス(B)、テクノロジー(T)、クリエイティブ(C)」を兼ね備えた人材を指します。第1弾では、各デザイン領域で活躍する以下8名の調査を実施しました。

• 伊藤 セルジオ 大輔（Money Forward CDO）
• 川嵜 鋼平（LIFULL CCO）
• 古結 隆介（エムスリー株式会社 CDO）
• 小玉 千陽（ium CEO・THE GUILD STUDIO 代表・BOTANIC CDO）
• ジャスパー・ウ（Creativemashimashi Co-Founder・U-NEXT / 元CXO）
• 根津 孝太（znug design CEO / Designer / Creative Communicator）
• 広野 萌（forte CEO・FOLIO 元CDO）
• 横山 詩歩 （Nesto CXO）

キャリアを振り返るための、点と点を結ぶのためのエピソード100

当調査では、デザインする人にとってどのようなことが点と成りうるのかを具体的に把握するために、８名のインタビューからキャリアの転換点となった100のエピソードを抽出しています。今までに体験したことやその傾向を可視化し、今不足している体験を把握することで今後のキャリア形成のイメージを具体化します。

調査生ログも活かすことで、線として理解できる工夫も。

８名のインタビュー内容を、できるだけ編集せず、話し言葉に近い生の状態で掲載しました。「100のエピソード」では、それぞれのキャリアの変遷を見比べることで自身のキャリア構築の傾向を把握します。

※ 所属・肩書および仕事内容は、取材当時のものです。